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信楽で「陶器の里」撮影と「秋の味覚」を満喫する会
参加者 中川嘉夫、宇井徹雄、前田正勝(記)
写真同好会の撮影日は必ず晴れる。過去に雨だったのは矢田寺のあじさいのときでこれは願ってもない通り雨だった。今日も快晴。青い空に、姿を変え流れる雲が美しい。それに紅葉。うーん、目で見たとおりに写真で撮れるかなあとわが腕を嘆きつつ、信楽高原鉄道に乗り込んだ。
電車に乗るとすぐに、一眼レフ1年生の宇井さんから中川座長に問いかけ、早速、車内でデジカメ教室が始まった。①
筆者は車窓からの紅葉を取ろうと一両編成の車内をウロウロしたが、線路は続くも紅葉は続かず撮影を断念。少し時期が遅いのかなと悪い予感も。
信楽駅からはタクシーで「陶芸の森」へ。いちばん奥にある「陶芸の森」を起点に、「信楽陶芸村」、「窯元散策路」など撮影と散策をしながら駅へ戻るコースだ。「たぬきタクシー」が出迎えてくれたのはさすがに信楽だ②。
「陶芸の森」の撮影スポットはその名も「もみじ池」なので大いに期待したが、心配した通り時期が少し遅かったようだ。その上に風が強く、残っていたもみじ葉を容赦なく吹き落してくれる。
風に大きく揺れる枝を見て、これはシャッタースピードで勝負をするか、風に左右されないものを撮るか、どちらかだなと思った。あとで思うともうひとつ方法があって、「お天気は良かったけど、少し時期が遅かったのと風が強くて・・・・」と頭をかくこと。

「陶芸の森」から歩いて30分ほどのところに「信楽陶芸村」がある。登り窯などを撮影してから、さらに15分ほど歩き、「信楽伝統産業会館」で伝統の信楽焼作品を鑑賞した。
このあたり一帯には窯元が並んでおり、「窯元散策路」としてコースになっている。どの窯元に入って行っても作業の手を止めて説明をしてくれる。そんな中に今日一番の出会いがあった。ある窯元に「喫茶」の看板があったので入って注文すると「今日は休みです」という。休みなので裏向けにしてあった看板をどうやら見たらしい。「(喫茶をしている)家内も出かけているけど、折角だからコーヒーぐらいだったらわたしが淹れてあげるよ」ということで飲んでいるのが写真④。途中で奥さんも帰り、注文品の発送で忙しいところを話のお相手をしてもらった。

「窯元散策路」では、作業や窯を見ることができるが、焼き物も所狭しと並べられている。そんな中から信楽らしい愛嬌のある動物の焼き物をピックアップしてみた⑤。

今回の撮影会の最大の楽しみは、駅前の一水庵に予約した「松茸と牛肉のすき焼き会席」。煮ても焼いても食えぬ「たぬき」は写すだけにして、秋の味覚は「松茸」と「近江牛」。店の人に、「この松茸は近江産ですか」ときくと、地元の松茸は市場には出ず、すべて契約料亭に直行とのことで、当然ながら外国産でした。⑥
1時間に一本しかない信楽高原鉄道に5分過ぎてから気づき、「まだ、55分ある、ゆっくり飲みましょう」と盛り上がった撮影会でした。
撮影会後記(中川記)
信楽の「たぬきと紅葉」をテーマにした撮影会でしたが、本文にもありますようにやや遅きに失した感があり、テーマどおりの作品は出来ませんでした。
しかし、流石陶芸の街だけあってどこへ行っても絵になる陶器があって被写体には事欠きませんでした。今回は芸術性よりも「信楽らしさ」を表現した写真を選定しました。

撮影者:宇井
青空と紅葉の赤がうまく調和しつつ、強烈な赤を中心に据えることによってインパクトの強い写真に仕上がっています。

撮影者:宇井
「たぬきの群像」を斜めから撮ることによって奥行感をだしています。

撮影者:前田
登り窯と一体になった展示場を写したものですが、カメラのアングルがよいため、陶芸村の雰囲気が巧く表現されています。

撮影者:前田
「たぬきの群像」を正面から捉えています。たぬき以外のものを全くいれていないため、まだまだ奥にたぬきがいるように想像させます。
実際以上に沢山あるように見せる撮影手法です。

撮影者:中川
枯れた蓮の中に数枚の葉がまだ生き残っていました。その葉に朝の斜光が射し、水面に色を添えていました。なにげなく見落としてしまう風景ですが、切り撮ってみると案外美しいものです。

撮影者:中川
骨董品として屋外の壁面に展示されていました。左右シンメトリックに撮ることによって、非日常的な美を創造しています。