2008年11月 7日

フォトスケッチNo10 錦秋の裏磐梯 08.10.23~25

裏磐梯の秋は早い。
会津磐梯山は宝の山よ♪ と小原庄助の歌で知られる磐梯山の北側に位置する裏磐梯高原一帯の紅葉は、まだ10月だというのに、もうピークを迎えていた。
裏磐梯は正しくは磐梯高原といい、1888年の磐梯山噴火時に発生した小磐梯の山体崩壊により、裏磐梯側に15億立方メートルともいわれる岩屑なだれが起き、長瀬川、中津川、小野川、檜原川などを埋めて、磐梯三湖(桧原湖、秋元湖、小野川湖)や五色沼を中心としたおよそ約300の湖沼をもつ高原を作りあげた。
東西南北約15Km四方の狭い範囲に様々な水風景が広がる裏磐梯高原は四季を通じて撮影ポイントが多いところとして知られ、かねてより一度は訪れてみたいところだった。

10月23日
伊丹を7時40分に飛び立ったANA3137便は定刻の8時45分 福島空港に到着。予約していた会津タクシーのシャトルバスに乗り10時20分にJR猪苗代についた。ここで路線バスに乗り換え、東京から来るIさんと待ち合わせの猫魔ホテルについたのは、12時すぎだった。
Iさんが着くまでに1時間ほどあるので、ホテル付近で早速撮影にとりかかった。
空はどんよりとしていたが、一帯の紅葉は午前中に降った雨に濡れて鮮やかに色づいていた。
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猫魔ホテル付近にて


13時30分、予定より30分遅れて東京からバスが到着。
ホテルのレストランで昼食を食べおえたところへ、ペンション「ホンネで勝負」のオーナーの宮脇さんが8人乗りワンボックス車で迎えにきてくれた。
前日から来ているという4人の宿泊客と一緒に撮影ポイントへむかう。今日はスカイバレー白布峠から磐梯山に落ちる夕日が狙いだ。
裏磐梯から、白布(山形県)を結ぶ西吾妻スカイバレーの最高地点では、紅葉のピークは過ぎていたが、周辺には不動滝をはじめ、赤滝、黒滝などの最上川源流の峡谷が広がり、絶好のカメラポイントがつづく。何度も車を降りて撮影しながら夕日ポイントへ。
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スカイバレー白布峠付近

途中、青空が広がったり、雲に覆われたりに一喜一憂したのだが、残念ながら夕日の時刻には空は厚い雲に覆われてしまった。
早々に諦めて宿へもどる。
ペンション「ホンネで勝負」は、裏磐梯の絶好の撮影ポイントの一つである「曲沢沼」に程近い閑静な別荘地に建ち、ブナやナラの原生林の紅葉の中に佇んでいた。
離れの展望風呂で裏庭の沼に映える紅葉を観賞しながら温泉気分でゆったりとくつろぐ。
夕食は、馬刺し、なめこおろし、大根と豚の角煮等々、奥さんの心づくしの会津郷土料理。次々と運ばれてくる料理の数々に舌鼓を打ち、福島の地酒と焼酎が「好きなだけ飲んでください」とテーブルに一升瓶が2本。
ここの水は名水百選に登録されている「小野川湧水」を生活用水として利用しているという。名水の氷で作った福島産焼酎のロックは絶品だった。
最後は大阪の都ホテルでコックをしていたというオーナーが地元新そば粉を使った実演手打ちそばで締めくくり。
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ペンションの裏庭のテラスから広がる沼

10月24日
今日は朝日撮影の予定だったが、前夜からの雨のため、朝靄の落葉道を撮ることになり、6時半に宿を出て細野旧道(旧桧原~大塩線)のブナ林へむかった。旧道は車が入れないので、道端に車をおいて緩やかな坂道を歩くことおよそ20分、漸くめざすブナ林についた。距離にすれば大した事はないのだが、普段歩きなれない身に、雨の中の山道は結構つらいものだ。
しかも、期待していた朝靄もなく傑作をものにすることは出来なかった。
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細野旧道

8時頃、朝の撮影を終えてペンションへ戻り朝食。
雨の早朝撮影で冷えた体に、炊き立てのご飯と熱い味噌汁の朝食は「めっぽう美味い」。
食後、一時間ほどプレイルームでくつろいだ後、曲沢沼と大沢沼へ。
雨に濡れた水辺の紅葉を撮る。
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10月25日
 朝4時、オーナーの声で起床する。
 防寒着を着、長靴をはいて外へ出る。意外に寒くなかった。空を見上げると満天の星、今日は朝陽が期待できそうだ。
 およそ20分で、桧原西岸に到着。まだ真っ暗だ。懐中電灯のあかりを頼りに沢沿いに湖畔へ出る。すでに十数人が陣取っていた。三脚をセットして日の出を待つ。少し雲が出てきたのか星が見えなくなった。空が白んできて浮島が墨絵のようにぼんやりと見え出したが、雲は一向に晴れる気配も無く、期待していた朝焼けは空振りだ。
 それでも何とか作品をものにしようとキャンプ場の方へ移動する。
 ここにも先客がいて空はもう青くなっているのに朝陽を狙っていた。
 私は、「湖畔の朝」をテーマにして青空をメインにした写真を撮ることにした。
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朝の桧原湖畔


朝食後は、ペンション裏の沼で写真をとったり、プレイルームで写真集をみたり、のんびりとくつろいだ後、11時過ぎにオーナーの車で五色沼へ。
裏磐梯高原バス停で3日間お世話になった宮脇さんに別れをつげ、帰りの猪苗代行バスの時刻を確認。14時16分発のバスまで約2時間ある。
近くにあった茶店風の小さな食堂へ寄り、「五色沼を一巡りしてから食事したいので、ちょっと荷物をあずかっていただけませんか」「あぁ、いいよ。お客さんはじめてなら地図をあげるからもって行きなさい。五色沼という沼はないんですよ。母沼、父沼、柳沼、青沼、瑠璃沼、弁天沼、竜沼、みどろ沼、赤沼、毘沙門沼、の10か所の沼を五色沼といってるんだよ。柳沼から弁天沼あたりまで行って戻ってくればいいよ。写真を撮りながらでも大体1時間くらいだから」。

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 五色沼は実にさまざまな青色を見せていた。アルミニウムや珪酸などからできるアロフェンという微粒子に、光のスペクトルが含まれていて青白色になるそうだ。
中でも青沼は最も青白く光っていた。その水面に黄葉が映っている様子はまるで絵にかいたようだ。時間の関係でいけなかったが赤沼は酸化鉄の沈殿物で赤みがかっているという。柳沼は紅葉、黄葉の色を水面に映していた。なるほど五色沼といわれる所以だなと思いつつ帰途についた。
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投稿者 mtcambrs : 2008年11月 7日 17:36
コメント


神保です
 No10を鑑賞。
 ・居ながらにして、東北の秋を満喫。
 ・「五色沼」の写真が好き。
 ・同じ頃、小生、伊豆高原に居ましたが、1枚も撮っていません。

Posted by: 神保雅明 : 2008年11月 7日 21:01
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