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なかちゃんの「南半球一周の船旅」
うろつ記・まごつ記・思いつ記
第7報 水先案内人セミナー
1月26日シンガポールから乗船された水先案内人・枝広淳子さんのセミナーが開催されました。枝広さんは気候変動をはじめとする環境問題について多角的に取りくみ、環境ジャーナリストとして活躍されていますが、翻訳家、通訳者でもあり、昨年ノーベル平和賞を受賞した元米国副大統領アル・ゴア氏の「不都合な真実」を翻訳されたことも記憶に新しいです。
枝広さんのご自身の生活経験から生み出された「自分マネジメント」「タイムマネジメント」「システム思考」の考え方をベースに温暖化についてわかりやすく解説されました。

システム思考やタイムマネジメントについては、一般論と殆ど変わりませんので、温暖化の部分のみ要旨を報告します。
~地球温暖化は最大のチャンスだ~
温暖化はどこからはじまる
・南極、北極、ヒマラヤ
温暖化の影響
1.水位があがる
・南極の氷が溶けて海の水位があがる。
北極の氷は溶けても水位はあがらない----北極の氷は水中なので溶けても水位はあがらない。
・海水の温度があがると膨張するので水位があがる。
・水位があがると低い土地が海面下になり、人が住めなくなる
ニュージーランドのそばにツバルという小さな島がある。この島は海抜1.5mの細長い島であるが、地球上で最も早く温暖化の被害を受けており、すでにニュージーランドなどへの脱出がすすんでいる。
2.農作物がとれなくなる
農作物にとっては、現在の温度が適温なので、この温度があがると育たなくなる。
3.水不足となる
雨の降り方が変わる----降るところには集中的に豪雨となって貯蔵できなくなる一方で、振らないところでは旱魃となる。
何度あがれば
・2度あがると上記のようなことが起こる
・これまでの100年で0.7度上昇
温暖化の悪循環
例1 ①温度があがる→②雪や氷が溶ける→③地表の黒い部分が増える→④太陽熱を吸収する→①へ
例2 ①温度があがる→②木の葉や幹の水分が減る→③山火事がおこる→④二酸化炭素が増える→①へ
時間的遅れ
二酸化炭素の寿命は数十年から100年
・今、排出をゼロにしても100年後まで残留する。
31と72の意味
・大気は7,300億トン
・二酸化炭素の排出量 72億トン/年
・地球の吸収量 31億トン/年
このままでいけば今世紀末には4.0度上昇する。
環境保全と経済発展が地球的規模で両立するなら今世紀末の温度上昇は1.8度に抑えられる
今後なすべきこと
1.ビジョンを描くこと
バックキャスティング-----目標、理想像を描いてそれを実現するためには、今何をすべきかを考え実行する。
目標=72億トン/年を31億トン/年に減らす----2050年までに70%削減する。
<各国の取り組み>
フランス:75% 英国:80% 米国:80%
日本にはバックキャスティングの考えがなく京都会議の6%削減に拘っている。
現実は6.4%増えているので、12.4%削減が必要で排出権取引に頼らざるを得ない。
そのための必要額は
・財務省試算 1.2兆円 ・別の試算 2~5兆円
<バイオ燃料は救世主か?>

2.行動すること
・自分が直接出しているCO2を減らす
①家庭内の節電---暖房は20度、冷房は28度に設定
②水道の蛇口はこまめに閉める
③アイドリングストップなどエコドライブ
④エコ製品を選ぶ
⑤マイバッグを使う
⑥コンセントをこまめに抜いて待機電力を減らす
・自分が間接的に出しているCO2を減らす
<間接的排出量とは>
自分が「買うもの」が、自分の手に届くまでに排出してきた量のこと---輸送のトラックが排出するCO2
<クリーン購入>
・地元のモノを買う
・環境に取り組んでいる企業の製品を買う
・原材料をみて買う(例:石油にかえて国産材を使うものは一挙両得)
以上
(1/27 中川嘉夫記)
【参考】
国際交流NGO・ピースボート 公式HP
http://www.peaceboat.org/index_j.html
第60回地球一周の船旅レポート
http://www.peaceboat.org/cruise/60th/index.html