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2012年2月 6日

なかちゃんの「地球2周目航海記」 2012.1.30(1)

Ⅱ.洋上日誌「太平洋編」
 
■1月30日(1)■

1. 今日のトピックス

・日付変更線
今日、日付変更線を通過する。1月30日が2回あるという、船旅ならではの不思議な体験をする。船は東へ向かって101日間かけて一周するので、この101日で24時間の時差が生ずる。1日は24時間ではなく、平均「24 /101時間(14.25分)」短くなる。つまり4日に1時間の割りで時計の針を進めなくてならないが、このままでいくと1日少なくなってしまう。 
これを調整するのが日付変更線だ。東まわり場合、日付変更線を通過するときに24時間一気に戻してしまう。つまり明日もまた30日なのだ。この1日が損か得か、目的地まで急ぐ人にとっては損だろうが、船旅にそんな人はいないからみんな得した気分になる。
今日までの航海で3時間進めたので、日付変更線の時点では日本に比べて21時間遅れになる。この遅れをほぼ4日に1回(21回)1時間ずつ進めて横浜につく。
2008年の1回目の地球一周旅行のときは、西回りだったのでこの逆の減少、日付変更線を通貨した日は1時間で1日が終わった。その日誕生日を迎えた人にとっては貴重な1時間だった。
  
2. 今日のスナップ

日付変更線記念イベント1 
パフォーマンス大会が開催された。
28日に実施された7時間にも及ぶ予選会を勝ち抜いた13組の猛者が自慢の声・技を競う。
喉自慢あり、弾き語りあり、ハーモニカあり、マジックあり。存分に楽しんだ90分だった。
写真の男性は、沖縄の三線をひきながら「なだそうそう」を唄った。とても旨かったが残念ながら入賞ならず。
「審査員の好みによって評価が左右されるのは写真も一緒だな」とつくづく思った。

3.今日の朝・海
「本日、天気晴朗なれと雲多し」、というわけで写真はなし。

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なかちゃんの「地球2周目航海記」 2012.1.29

Ⅱ.洋上日誌「太平洋編」
 
■1月29日■  

1. 今日のトピックス

・日本を自転車で一周した青年
「2009年4月、快晴。東京発東京行き、無期限片道切符を手に、1台の自転車が出発しました。身体中を駆け巡る興奮と若干の不安をおぼえながら・・・・」
PBスタッフの鈴木隆之くんはこう切り出した。
今日は自転車で日本一周4000Kmを走破した青年の話を聞いた。
「どこを走れば日本を1周したことになるか」という定義から話ははじまった。彼は「都道府県庁すべてを訪れる。本州・四国・九州・北海道のすべての東西南北端に踏み入れる」ことと定義した。ついでに日本の世界遺産もすべてまわる事にしたそうだが、東北地方を訪れた後に決まった平泉・中尊寺と離島の小笠原諸島は断念した。
テントや寝袋、携帯コンロと鍋など、30キロの荷物を自転車の前後左右に積んで出発した。1日の食事代予算はわずか500円。コンビの団子で空腹を満たし、公園の水道で渇きをいやしながら、当初計画を2年以上超過の3年の歳月をかけて見事日本1周走破を完遂したそうだが、その間の苦労話はまた次回に・・・。
ということで1時間の講演が終わった。
  
2. 今日のスナップ

明日は日付変更線記念イベントが開催される。若者達はその準備に夜遅くまで頑張っていた。

3.今日の朝・海

6時20分 乗船6日目にして、はじめて水平線に太陽が顔をだした。
写真は6時33分に撮影。


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なかちゃんの「地球2周目航海記」 2012.1.28

Ⅱ.洋上日誌「太平洋編」
 
■1月28日■

1. 今日のトピックス

・インターネット
インターネットにつなぐためにレセプション(5階)でカードを買う。100分間使えるカードが4,200円。1分(42円)ごとに残高が減っていく仕組みだ。
カードの裏にIDと初期PWが印刷してある。8階のラウンジへ行くと自分のPCに無線LANをつなぐことができる。接続してブラウザを立ち上げると船内サーバーへのログイン画面が出てきて、カード記載のID、PWを入力する。再ログインのPW設定画面で「nakagawa」と入力し、これで接続が完了する。
メールを開くと結構受信メールが入っていた。このまま読むと時間がどんどん経過するので、一旦ログアウトしてオフラインで読む事にした。
返信をオフラインで書いて再度、ログインしてメールを送ったが、なぜか送信できない。今日は取り敢えずここまでにしておこう。

2. 今日のスナップ

レストランでウェイターに英語で話しかけた人がいたが、なかなか通じない。
どうするかな?とみていたらウェイターはやにわにポケットから電子辞書をとりだして、それを見ながら何やら会話しだした。どうやら通じたようだ。
PBならではのワンショットだ。

3.今日の朝・海

17時21分、夕陽が沈むのを待つ二人。
この日は水平線の雲が厚く夕焼けにはならなかった。


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なかちゃんの「地球2周目航海記」 2012.1.27

Ⅱ.洋上日誌「太平洋編」
 
■1月27日■
 
1.今日のトピックス
水先案内人として母国タヒチまで乗船する「ガブリエル・テティラ」さんの講演があった。PBと深く親交のある彼は、ガビさんの愛称で親しまれている。
タヒチはフランスの植民地支配が終わったあとも政治や経済活動において多くの影響を受けている。こうした状況の中でガビさんは、タヒチの先住民族マオヒのアイデンテティと伝統の継承を目的としたNGO「ヒティ・タウ」を設立し、マオヒの経済的独立を目指して活動している。
今日はそのガビさんの活動の半生を語る講演会に参加した。

2.今日のスナップ

広々としたプールデッキで朝食をとる人々にフルートの演奏をサービスしている人がいた。
乗客が自主的にしているもので、他にケンダマを教えている人、マジックを教えてくれる人など、PBの乗客は多士済々だ。

1. 今日の空・海

朝6時27分、サンデッキ(11階)にあがると、きれいな朝焼けがみえた。


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なかちゃんの「地球2周目航海記」 2012.1.26

■1月26日■ 

1.水先案内人

水先案内人とは、「多数の船舶が行きかう港や内海から、安全に大海へ出られるように導いてくれる専門家」の事をさすが、PBでは、これから訪れる寄港地や、旅そのものがより実り多きものになるようナビゲートしてくれる国内外の専門家や旅を彩るエンタティナーを「水先案内人」と称している。
横浜~タヒチまでは次の7人が水先案内人として乗船し、セミナーを開いたり、カルチャースクールのワーショップなどで乗船客をナビゲートしてくれる。

  計良光範 NGO「ヤイユーカラの森」運営委員長
  サンディー シンガー(サンデイーズ・フラスタジオ主宰)
  ブン カリンバ(親指ピアノ)、ネイティブアメリカンフルート等の民族楽器奏者
  宮崎奈保子 フラ&タヒチアンインストラクター
  那須仁 ミュージシャン、一五一会講師
  ガブリエル・テティアラヒ 先住民人権活動家
  郭貴勲 韓国原爆被害者協会・前会長

今日は、サンディー、ブン、宮崎奈保子、那須仁のコ・ラボによる「Sandii Bunbun FIRST LIVE」が開催された。
歌とフラ、タヒチアンダンス、そして"カリンバ"、"一五一会"という珍しい楽器のおりなすショーは普段経験する事ができない素晴らしいものだった。

    魅力5:新しい出会い、体験があり、学びがある

家内は早速、カリンバを買いブンさんのワークショップに参加した。カリンバは、長さの異なる15枚の鋼板を親指ではじく事で音を出す楽器で、別名"親指ピアノ"といわれ、オルゴールのルーツともいわれているものでいる。


カリンバ


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なかちゃんの「地球2周目航海記」 2012.1.25

■1月25日■

1-3.避難訓練
 
「船旅には非難訓練が法律で義務付けられています。
海難事故といえば必ず引き合いに出されるのがタイタニックです。そして直近では、イタリアの座礁事故がありましたので、皆さん大変ご心配だと思います。
タイタニックが大勢の死者をだしたのは救命ボートの定員が乗船者の人数より少なかったのが原因です。オセアニック号には135人乗り救命ボートを18隻搭載していますから全乗船者が十分に乗れます。また、イタリアの座礁事故、あれは人災です。天災は防げないこともありますが、本船では人災はありませんから(「本船の船長は一番に逃げたりはしませんから」とは云わなかったが)、ご安心ください」。
昨日のオリエンテーションでの説明だ。

午前10時、船内放送があった。
「ただいまより避難訓練を行います。警報がなりましたら、客室にもどりライフジャケットをつけ、ドア裏に表示してあるマスターステーションにご集合ください」
警報が鳴ったので、指定のマスターステーションへ急ぐ。9階にある私の部屋からは1階降りるだけなので直ぐに到着。ライフジャケットには乗るボートの番号も記してあるので、係員の誘導に従ってボート乗り場に並ぶ。全員点呼のあとライフジャケットのチェックがあって避難訓練は終了した。警報が鳴ってから30分とかからずに九百余名全員が一斉にボートに乗り込めるようだ。イタリアの座礁事故のようなことはまず無いだろうと思う。

    魅力4:飛行機の旅行よりも安全・安心感がある。


避難訓練

1-4.なぜピースボートに乗るのだろう

ピースボート(PB)にはいろんな人が乗っている。
男女比は、男4:女6、年齢は、40歳以下3:41歳以上7、また1人参加6に対し、夫婦、親子、など2人以上のグループでの参加は4、となっている。
単純計算では「1人で参加している41歳以上の女性が最も多い」という事になるが、これは正直驚きだ。なお、1人参加の最高齢者は92歳、最年少者は14歳だそうだ。
村石CDは、
  世代を超えて友達をつくる
  100日間で新しい自分をみつける
  未来の自分のために船旅の記録をつける
ことがPBを楽しむ秘訣だといった。
水先案内人の計良さん(NGO「ヤイユーカラの森」運営委員長)は、「PBは一つの村だ」、だから
  新しいつながり、モノの考え方が変わる
  村の意志をもつことができる
  新しい自分をみつける
といった。
確かに101日間、一つ屋根の下に住み、同じ釜の飯を食う。村というより「同じ館に住む大きな家族」だと思う。
今回の乗船客の4人に1人(25%)はリピーターだそうだ。一度乗ったらまた乗りたくなる、それがPBだ。
PBに乗る目的は、「ピース:平和活動」と「ボート:観光旅行」に分けられるが、挙手によるアンケートの結果、大体次のようになる。
   ・ピース目的:10% ・ボート目的:40%  ・ピース+ボート:50%
NGOとしてのPBに対して一般的に持たれているイメージとはかなり違うのではないだろうか。


PBには世代を超えた交流がある


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なかちゃんの「地球2周目航海記」 2012.1.24

Ⅰ 船旅の魅力
 
■1月24日■

1.愈々出航

午前10 時。横浜港大桟橋に到着。ピースボートの特設カウンターで乗船登録をすませImmigrationでパスポートを見せ、乗船口(舷門)へとすすむ。この間わずか数分。空港にくらべると船の旅は随分簡単だ。

    魅力1:入出国手続きが簡単。ハスポートも船に預けたままでよい。

舷門ではクルーズディレクター(CD)の村石由里弥さんが振袖姿で出迎えてくれた。
クルーの案内で9階の部屋へ入る。1週間前に送った荷物がすでに部屋に入っていた。
今回の荷物は、大きめ(縦・横・高さの和が160cm)の段ボール箱が4個、スーツケース2個。うち2つは、船内で写真創りをするためのもので、中身は次の機器だ。
  ◆カメラ4台、交換レンズ4本(12mmから400mmまで)
  ◆デジタル録画双眼鏡(10倍ズーム、ビデオと写真カメラ付)
  ◆ノートPC 2台とモニター(20インチデジタルテレビ)と1TBの外付けHD
  ◆プリンター(A4サイズ)とプリンターインク(6色セット5箱)、写真印刷用紙(A4 100枚、ハガキ500枚)

    魅力2:大量の荷物が送れる
    魅力3:自宅にいるのと、ほぼ同じ環境で写真創りができる

11時30分、「ただいまより出航を祝い乾杯をしますので、11階サンデッキへお越しください」というアナウンスがあり甲板へと上がる。
大桟橋の送迎デッキはピースボート第75回地球一周クルーズに参加する人々の家族や友人達で賑わっていた。船長の挨拶のあとシャンパンで乾杯。
12時、「ボ~ッ・・・ボ~ッ・・・」汽笛がなる。
それをを合図に、甲板からは一斉に紙テープが投げられ、送迎デッキに居並ぶ人々の「いってらっしゃ~い」の大合唱を後に、およそ九百数十人の乗船客と三百数十人のスタッフおよび乗組員を乗せたオセアニック号は、ゆっくりとすべるように岸壁を離れた。
時速30kmのスピードで一路南国タヒチへと向かう。


出航風景

2. オリエンテーション

14時30分 五百余人収容のブロードウエーショールームで船内オリエンテーションがはじまった。これから101日間船内で楽しく快適に過ごすための説明会だ。

(1)ピースボート地球一周クルーズの概要
第一回クルーズのきっかけは1983年に起きた教科書問題。
日本の教科書の記述で「日本軍が華北を侵略すると...」を「進出すると...」に書き直したことについて、中国や韓国が日本の教科書検定を批判した、いわゆる教科書問題がきっかけで、「横浜―>小笠原諸島―>硫黄島―>グァム―>サイパン―>横浜」を航海する「アジアクルーズが始まった」という説明であったが、中国・韓国ではなく何故グァム・サイパンなのだろう。
以後、1989年まではアジアクルーズであった。1990年、世界初の民間団体による地球一周クルーズがはじまり、760名が参加した。1997年までは年1回、1998年以降は年3.5回のペースで実施されている。

(2)クルーズの運営
ピースボート地球一周クルーズは、オセアニック号(船)、ジャパングレース(旅行代理店)、ピーボート(NGO)の三者で運営され、それぞれ次ぎの役割を担っている。

オセアニック号
運行管理、航路管理、客室管理(ハウスキーパー等)、食事等船内サービス、船内施設管理(診療室、ジム、プール、マッサージルーム、理美容室等)、レセプション業務(時間外)
ジャパングレース
乗船客募集、寄港地ツアー企画管理、オーバーランドツアー企画管理、レセプション業務(9:00~20:00)、船内クレジット管理
ピースボート
船内新聞の発行、水先案内人企画(セミナー、ワークショップなど)、ピースボート企画(洋上運動会、日付変更線通過記念イベント、赤道祭りなど)、カルチャースクール(太極拳、社交ダンス、水彩画、パソコン教室)、自主企画(乗船客による企画)、交流プログラム


振袖姿で説明する村石由里弥CD


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2011年7月11日

写真同好会「フォトクラブ『 自然の美』」6月度撮影会

6月22日 神戸市立森林植物園の「あじさい」 
久しぶりに写真同好会に参加できました。
6月22日梅雨時のメジャー被写体であります紫陽花を狙いに神戸市立森林植物園に行ってきました。参加者は中川 嘉夫さん、宇井徹雄さん、亀山洋子さん、三好千恵子さん、池田誠子さん、と私。フォトクラブ"自然の美"から山岸勝さん、大西博さんの8名で出かけました。

事前に中川座長から次の連絡をいただき、お弁当のことも一層ルンルン気分を盛り上げてくれました。
「公式HPにはつぎのように掲載されています。「いろいろなヤマアジサイが生育を続け、色づき始めているものもあります。今月20日過ぎ頃からおたのしみいただけそうです。」
天候は「曇り時々雨」ですから紫陽花を撮るには絶好だと思いますが、お弁当は皆さんどうされますか?」
ところが、久しぶりに晴れ男が参加したためか、だんだんとカンカン照りに・・・。
アジサイもまだ時期が早いようで、色づきが今一つで残念でしたが、皆さん思い思いの成果を出されています。恒例のアフター懇親会もgoodな日でした。(稲葉晃記)

寸評(中川)
稲葉
1.垂れ下がった緑の枝が水面に映り心地よい構図と色合いで見る人に安らぎを与える作品です。
絞りを16にしてパンフォーカスにしたのは良かったです。
2.思い切ったUPで、バックをシンプルにしアジサイを立体的に表現したため、漸く色づいた花の一つひとつが何かを語りかけているようです。
1Inaba.jpg

宇井
1.単調になりがちな花の写真ですが、左半分のバックに木の幹を配したことで画面に変化をつけています。特に幹の上部のくぼみがアジサイの花をひきたてています。
2.メインの花を左に寄せ、右奥に小さい花をぼかした見事な構図です。
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大西
1.バックをうまくボカして花を引き立てています。背景の色合いも良くいい作品に仕上がっていますが、画面上部が少し空いているのが気になります。もう少しカメラを下向きにすれば良かったですね。
2,透過光で撮ったため葉の緑と花の白が綺麗に表現されています。花を真ん中に持ってきた日の丸構図もうまく収まっていますが、花の左の縦の黒い線(枝)がやや気になります。
3onishi.jpg

山岸
1.背景を適度にボカすことで花とバックの緑がマッチし、綺麗に仕上がっています。花の位置と傾きが適切で、右下の葉が脇役として主役の花を引き立てています。
2.画面奥の赤いつつじ彩りをそえていますが、前ボケの緑がやや煩わしいですね。
4yamagishi.jpg


中川
1.一枚の葉が花瓶のように見えたので、一輪ざしの花をイメージして撮りました。
2.まだ色づいていない花に遊ぶ一匹のてんとう虫が彩りを添えていました。
  中央部分が白とびしたのが残念です。マイナス補正すれば良かったのですが、その前に虫が飛んで行ってしまいました。
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写真同好会<フォトクラブ自然の美> 5月度撮影会


『赤目四十八滝の渓流と新緑』 2011年6月5日(日)

参加者:中川さん、宇井さん、越出さん、もりもと(記)

 早かった梅雨入りのおかげで6月に流れ込んだ撮影会は、新緑の赤目四十八滝へ向かった。
 赤目四十八滝といえば、小説『赤目四十八瀧心中未遂』の舞台となり、寺島しのぶ主演で映画化もされている。
 映画も小説も未見なのだが、この渓谷でどのような物語が語られたのか、興味深いところである。

 路線バスを終点で降りると、昭和な雰囲気の土産物屋が建ち並び、その向かいには、これまた昭和な温泉旅館がでんと門を構えている。それらの間を進むと、「へこきまんじゅう」と記された大きな幟が、いやでも目に入るように店先に立ててある。どんなまんじゅうなのか興味津々ではあったが、見に行くと買わされてしまいそうだ。これから歩かなければならないので、荷物も増やしたくない。ここは幟をカメラに収めるだけで素通りした。

 その奥にある日本サンショウウオセンターが、入山口を兼ねている。
 サンショウウオセンターというからには山椒魚を展示してあるんだろうけど、いきなりそんなものがあっても、予備知識なしではさして興味はそそられない。それよりも、センターに入ったところに鎮座していた、記念メダルの自動販売機と刻印機に目が釘付けになった。メダル300円、キーホルダー/ペンダント用のリング枠200円、ダイヤル式の刻印が20円。う~ん、これまた昭和の遺物だ。よくこんなものが残っていたものだ。しかも現役で。サンショウウオそっちのけで嬉々としてそれらをカメラに収めた。

 前置きが長くなったが、いよいよ滝の渓谷を巡ることになる。昼食は弁当持参ということになっていたので、待ち合わせ場所を決めて各々歩き始めた。

 渓流沿いのハイキングコースは片道4km。今日は歩くと聞いていたので、靴箱で何年も埃をかぶっていた安物のトレッキングシューズを引っ張り出して履いてきた。ところが、道は十分整備されていて、これなら普通のスニーカーでよかったくらいだ。

 今年は梅雨らしい日が続いて雨量が多い。でも、撮影日は本格的な降雨から少し日がたっていた。そうやって順延した日程がベストコンディションになり、渓流には透明度の高い水が豊富に流れている。目に鮮やかな新緑とひんやりした山の空気に包まれて、絶好の撮影会となった。

AKAME48.jpg
 梢に若さが宿る木々、その間をうねるせせらぎ、時折激しく落ちる滝。そんな景色を堪能しながら、上流へと歩いていく。行者滝、不動滝、乙女滝、見事な景観が続いている。昼の待ち合わせは百畳岩だ。そろそろ腹も空いてきているのに、イラストマップを見ると、まだまだ歩かなければならない。
 千手滝、布曳滝とやってきた。先を急ごう。山道が本格的に険しくなっている。やはりトレッキングシューズにしておいてよかった。

 ふと、歩くたびに足元でパカパカ音がするのに気がついた。何かと思ってよくよく見ると、靴底が見事に剥がれかかっているのだ。爪先だけが、かろうじて接着を保っている。それが歩くたびに揺れてカスタネットのように鳴っていたのだ。普段しないことをするとこういうことになる。何年も使っていなかった靴を履いてきてしまった今朝の自分を恨むしかない。

 しかし、これはまずい。剥がれてしまうと歩けなくなるし、滑って怪我でもしたら大変だ。同行の氏に多大な迷惑をかけることになるうえ、一週間後に自転車レースも控えている。それだけは避けなければならず、これ以上奥に進むことを断念せざるをえない。が、こんなときに限って鞄に携帯電話を入れ忘れ、連絡がとれない。まあ、一本道の往復なんだから、どこかで合流できるはずだ。

 そうと決まったら、さっそく弁当を広げることにした。布曳滝を見上げる大岩に腰をかけ、マイナスイオンを浴びながらゆっくりと食べることにした。なにしろ時間はたっぷりあるのだ。

 それにしても、じっとしているとかなり肌寒い。Tシャツ一枚で過ごせる大阪市内の感覚のまま、軽装の半袖で来てしまった。ここでも自分の読みの甘さを思い知らされる。

 靴底をパカパカいわせないように、片足を引きずりながらそろりそろりと引き返す。

 往路では主にワイドズームを使ったが、復路は標準レンズに付け替えた。今日持参したのはこの二本だけだ。
 ワイドズームは24ミリ(35mm判換算)以下の超広角を使ってみたくて購入したものだ。15~36ミリの画角を得ることができる。使ってみると面白いのだが、思い切った明確な撮影意図がないと、ただの煩雑な絵になってしまいがちだ。その点、スタンダードはナチュラルで使いやすい。画角を変えられない単焦点の潔さも、自分には合っている。広角も結局は単焦点に乗り換えるかもしれない。

 たっぷりした時間をゆっくりと、撮影を楽しみながらサンショウウオセンターまで戻ってきた。特にそうしたかったわけではないが、こんどは展示物をすべて見てまわることができた。

 バス停まで戻ったところで、一足先に帰路についた越出さんを別にして、宇井さん、中川さんと合流し、三名で予定のバスに乗り込んだ。
 紅葉シーズンが最も賑わうらしいが、既にかなりムシ暑い都会を離れた避暑地として、穴場的にいい時期だったと思う。

 歩くたびに気になって仕方がない靴底は、爪先部分の1センチが、かろうじて家まで持ちこたえてくれた。

 旅にアクシデントはつきものだが、笑い話で済むことが何よりだ。

寸評(中川)

◆ 宇井
 1はタテ位置にして高さを表現した。滝写真の常道であるが、滝の右上に赤い服の人物を入れて滝のスケール感を現しているのが良い。
 2は低い滝が2つ並んだ荷担滝。新緑につつまれた滝をヨコ位置で撮ったため、安定した構図になり初夏の清涼感を感じさせる作品である。
もうすこしアンダー(マイナス補正)すれば落ち着いた色合いになったと思います。

5UI.jpg

◆ 越出
 1は渓流をスローシャッター(6秒)で撮ったため、映り込みがパステル調のやわらかい色合いになり、鋭角の岩との対照が面白い。
 2もスローシャッター(2秒)で水の動きをソフトに表現しています。ただ滝をアップで撮ったため白い部分の占める割合が大きく、メリハリがなく、やや単調になったように思います。むしろハイスピートで荒々しい水の表情を表したほうが良かったかも。

5koshide.jpg


◆ 森本
 1は山から染み出る水に冷やされているラムネ瓶ですが、ハッと思わせる大胆な構図で清涼感が巧みに表現されています。森本さんらしい作品です。
 2は早いシャッター(1/100秒)で、水の動きを表現しています。「奥の緑」「中間の岩」「手前の滝」が3分割(黄金分割)された構図で、さらに岩の左手の人物配置がよく非常にバランスのとれた作品に仕上がっています。

5morimoto.jpg


◆ 中川
 1は渓流の上流から撮ったものです。渓流は下流から撮るのが常識ですが、敢えて常識に逆らって新鮮味をだしたつもりです。
 2は常識どおり下から撮りました。新緑の奥に光りで奥行きの深さを表しました。
 (1,2ともシャッターは1秒、絞りは11です)
 1と2のどちらが良いかは見る人の好みによりますが、私は1が好きです。
 (あなたはどちらが良いとおもわれますか?是非コメントください)

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2011年4月26日

MTCA写真同好会(フォトクラブ『自然の美』) 4月度撮影会

「近江八幡の水郷と桜」 2011年4月15日(金)
参加者:中川さん、宇井さん、山岸さん(ご夫妻)、小池さん、相馬(記)

今回は宇井さんの企画により、近江八幡の水郷めぐりや八幡堀付近の散策を楽しみ、桜など春の風景を撮影することになった。
天気予報は、曇り後小雨であったが、それはそれで趣もあると期待した。
大阪からJR新快速で1時間、午前11時35分に、近江八幡駅で全員集合となった。
駅前からバスに乗り、「豊年橋 船のりば」に移動、予定どおり12:00に「屋形船」に乗り「水郷めぐり」の始まりである。
船は手こぎで、船頭さんの説明と共に、よしの群生地を静かにゆっくりと進んで行く。
船上では近江牛のスキヤキが用意され、ビールで乾杯、早速の昼食である。
メンバーは6人だが、8人乗りの貸切船で丁度良い広さだった。
視点が低く、岸の桜や菜の花も違った景観で、ついついシャッターを切る回数も多くなる。
予報どおり、しばらくして小雨となったが、静かな中の野鳥のさえずり、霞んだ安土山も楽しめた。
13:30頃 船から上がり、今度は陸上から水郷の景色を撮影することにした。
桜、菜の花、そして船の現れるチャンスを捉えての撮影も、時間にゆとりがあってのことで有り難かった。
その後、徒歩で日牟禮八幡宮方面へ向かう。
町並みは、近江商人で知られる江戸時代の風情と、ヴォーリズ記念館はじめ洋風建築が混在していた。
雨も上がり日牟禮八幡宮に到着、入り口の橋の手前から階段を下りると、八幡堀の遊歩道である。
遊歩道を散歩し、白壁の土蔵や旧家、堀に映る風景など、撮影を楽しんだ。
遊歩道から階段を登って八幡宮への橋へ。
ここからの桜や堀の眺めも素晴らしかった。
そろそろ帰りの頃となり、近江八幡駅へのバスの待ち時間は、「かわらミュージアム」へ行く人、「近江牛」や「赤こんにゃく」のお土産を買う人、付近を散策する人など、自由時間とした。
予定どおり16:00頃、近江八幡駅からJRで帰途、楽しい撮影会だった。

撮影会後記:「4月21日(木)酷評会」(中川記)
 カフェ「ちきゅうだま」で、撮影した写真を持ち寄っての酷評会を開きました。

まずは欠席裁判の小池さんの作品から・・・・
koike.jpg

小池さんからは4点の作品を預かっていましたが、船から写した写真は電線が入っていたりしていましたので、上の2点を選びました。
 2点ともプラス補正されていたので、「やや明るすぎるのでは」と思いますが、後日小池さんに云ったら「世の中暗いので、意識的に明るい写真を撮るようにしている」とのことでした。云われてみれば2の写真は確かに春らしい明るい雰囲気がでていていいのですが、1の写真は、傘をさした人がはいっているので、もう少し暗くしたほうが風情があると思い、露出をマイナス0.7に修正してみました(下の写真)。
koi_1a.jpg

つぎは宇井さんの作品です。
uite.jpg

いずれも八幡掘の写真ですが、1は桜の映り込み、2はお堀端を歩く人物が良い作品に仕上げています。
2は覆いかぶさった桜が画面を暗くしていますので、シャドウ部分を明るく、少しコントラストを強くして春らしさを強調しました。(下の写真)


ui_003.jpg

つづいて登場は酷評会初参加の相馬さんです。

soma.jpg

2は水郷めぐりです。新緑と桜の間に船をポイントにいれた雰囲気の良い作品です。
右下の桜の映りこみも画面構成を引き締めています。

1の八幡堀は、宇井さんと同じ場所から撮っていますが、立ち位置を左に寄って満開の桜を主役にしています。桜と新緑を2対1にしたバンスの良い作品ですが、白い空が気になりますで、下の写真のように上をカットしてみました。
soma03.jpg

この酷評会の数日後、ニコンの先生が「人生上向き、カメラは下向き」と、スナップ写真の秘訣を教えてくださいました。

山岸さんの作品はまさしく、その言葉どおりです。
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1は八幡掘り遊歩道に落ちた桜を撮っていますが、まるで絵に描いたような美しい模様です。
2は暗い水面に白と緑がよく調和しています。緑の葉の三角が安定した構図をつくっています。

下の写真は水郷めぐりです。桜の向こう側の船頭さんが手前に映りこんでいるところが非常にいいですね。 yama003.jpg



最後に私(中川)の作品ですが、自分で自分の作品をコメントするのは憚られるので、このブログを見た人は是非コメントをお願いします。
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1は『春雨』と名づけました。水面に散った桜と雨の描く波紋が春の雨を表しています。

2は『水郷を彩る』です。前ピンで菜の花を大きく入れ、背景の和船をぼかして菜の花を主役にしました。もうすこしぼかした方が良かったかな、という気はしますが・・・・

もう1点、「・・・・カメラ下向きの作品です。
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今回、水郷めぐりの和船に乗って岸辺の「桜と菜の花」を撮る、という趣向でしたが、肝心のカメラスポットには、カメラを構えた人が立っていて作品にはなりませんでした。
やはり、近江八幡の水郷は水郷の土手や橋の上から和船を入れて撮るのが一番です。
しかし、ここもカメラスポットとしては新鮮味がなくなりましたね。

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▲近江八幡の水郷めぐり・・・ 手漕ぎの船頭さんの和船は美しく若葉の芽吹いた水郷を静かに進みます、ウグイスの「ホーホケキュ」と長閑に鳴いていました。 近江牛のすき焼きも美味しく頂きました。 最近の天気予報は適中率が良く正午過ぎると雨が降り出しました。雨の中で集中力を維持しての撮影は難しいでした。 中川様講評&画像処理のアドバイスを有難うございました。 さすが!大人のムードでしっとり変身しましたね! なるほど!納得しました。ありがとう~~ 中川様の作品! 桜の写り込みを素敵に表現されましたね! 皆様が個性的な素敵な作品を発表されて勉強になります。 色々とお世話になりました。(小池)
▲雨の日の撮影だったのですね~。 最近、雨が多いですね^^; でも、雨のおかげでみなさん、 しっとりした印象に仕上がっていますね。 中川さんの2番の写真は もし船がもっと奥にある写真があるなら、 それと比較してみてみたい気がしました。 (みほ)